Twitterを見てたりすると、1ヶ月で100万儲かるだのなんだのと戯言書いては情弱から情報料と称して詐欺まがいに金をむしり取るクズが跋扈しているけども、そういう連中の情報は全くと言っていいほど価値がなく、役に立たない。 本当に役に立つ知識ってのは地味で華やかさに欠ける。 というわけで、そういう地味な知識を書いていきたいと思います。 会社を経営して一本立ちするにしても、副業するにしても、必ず必要になる知識なんだけどね。
利回り
まず、一番大切なのは利回り。 会社の経営に必要なのは情熱とか違う考え方を持つとか人より先んじるとか色々いうてる人いるけど、そんないつも人より先んじることはできないし、常に情熱を持ち続けることもできない。 どんなコンディションでも一定の力を維持し続けるためにはしっかり利回りを意識する必要がある。
利回りとは
利回りというのは、1年間に元手の何パーセントを増やせるのか、ということ。 例えば、100万円突っ込んで1年後105万円になれば利回り5%。 簡単だね。
なぜ利回りを意識しなければならないのか?
なぜこの考え方が大事なのかというと、効率よくお金を動かせば動かすほど利回りが上がっていくから。 企業を経営するというと人を雇う人が多いけど、人を雇うことは企業にとって最大の経費になることが多い。 利回りも恐ろしいほど悪くなる。 なので、極力人を雇わず効率よく業務を回すことが重要になる。 周りをよくみてみよう。 自分だけとか、家族だけとか、ごく小規模でやっているお店の方が割と長く続き、見栄を張って人を雇っている店の方が簡単に潰れてしまうことが多い。 これは非常に簡単なことで、小さい店ほど一人当たりの人件費の負担が重くなる。 売上1千万程度であっさり人を雇ってしまったりすると、自分の人件費すら出なくなるし、少しでも売上が落ちるとすぐ倒産する。 社会保障費だなんだって1人当たり500万はかかるからね。 ブラック企業は会社の利回りを上げるために人を使い潰す企業なんだよね。 法律で禁止されていようがお構いになしにやる外道じゃないとなかなかできないけどね。
お金の動きを意識する
質素倹約を旨とし、そのお金を自分の事業に投資する。 これがものすごく大切。 なんだよ当たり前のことだろと思うだろうけど、これができない人がなんと多いことか。 とにかく普段からどう効率よくお金を自分の元に残すか、を意識しなければならない。 ということは、お金の動きをきちんと知っておく必要がある。 自分の会社にいくらお金があり、いくら支払が残っていて、自分が自由に使える現金はどれくらいあるのか常に意識する。 現金をただ持っていても一銭も産まないので、常に投資活動を行なってお金を増やしていく必要がある。 必要であれば借入もして持ち金を増やし、さらに投資効率を上げていくのもベター。 副業にしろ起業にしろ、活動報告を国に行って納税しなければならないので、帳簿もきっちりつけないと後から税務署がやってきて酷い目に遭う。 普段からマメに帳簿をつける癖をつけなければならないし、そもそもこれができないなら企業も副業もやらん方がいい。 帳簿をきちんとつけるのはものを売るより大切。 帳簿をつけなければ減価率の計算も何もできない。 商品の値付けすらできなくて赤字を垂れ流すハメになる。
効率よく業務をこなす
最初はやる気もみなぎっているから必要以上に動き回ってもやり足りない気分になるブーストタイムがあるもんだけど、だんだん面倒臭くなって経理をおろそかにしたりして自分の足元が怪しくなる人ってものすごく多い。 お金は会社にとっての血液だから、なくなるとそれで終わり。 とはいえ、帳簿をつけるってのは本当に面倒くさい。
自動化
なので自分の場合経理業務を単純化・自動化することを常に意識している。 複雑で人力だと、あーめんどくせー疲れてるから明日にしよう!と投げ出して山のように溜まってしまうなんてよくあるし、もう記憶が失われてなんのために買ったのかすら思い出せなくなることも多い。 なので自分は極力楽にするように常に自動化を心がけている。
支払の半自動化
仕入れをおこなって加工して販売していると、毎月支払が発生する。 まぁこれは当たり前のことなんだけど、請求書を受け取ったら帳簿には支払っていなくても請求が発生したことを記載しなければならない。
1月31日 仕入高 100,000 XX用木材仕入:○○商事 未払金
というように請求書の締日で仕訳を記入し、支払ったらまた仕訳を書く。
2月20日 未払金 100,000 未払金支払:○○商事 銀行預金
これはあくまで例だけど、同じ金額で2度記入しなければならない。 これを仕入れ先の分だけ行う。 振り込むときは振込用紙に記載して銀行に持っていき・・・と面倒くさい雑務がある。 これを一気に圧縮してしまう。
どうやって圧縮するか?
1例としては、自分の場合はFileMakerを使って総合振込ツールを自作した。 請求書受取日、金額、支払先、振込日を入力しさえすれば、未払金の仕訳、支払時の仕訳を会計ソフト用でインポートできるテキストを吐き出すようにした。 さらに振込伝票も自動で作成するから、銀行のWebFBを使って全銀データを読み込めば支払もすぐに終わる。 そのツールに入力時、金額にミスがなければ振込も仕訳も間違うことはない。 これは一例だけど、さまざまなツールを使って自動化している。 別に自分で作らなくても、それなりの会計ソフトを使えば自動化してくれるソフトは多い。
なぜ自動化を意識するのか?
難しいこと覚えるくらいなら数が少ないから手打ちするわ。って思うかもしれないけど、業務が拡大すればするほどその作業量も増えていく。 自動化していれば1度の入力で済むことが、それをやらないと3倍の手間がかかる。 指数関数的に自分の業務が増えていき、仕事時間も減るハメになるから事務員を雇い、そして利回りを減らすことになる。 事務員だって不正をするかもしれないし、そうさせないためのチェックも面倒臭い。 面倒臭いことが増えると仕事のやる気も失う。 起業するにしろ副業するにしろ、とにかくその事業に集中しなければならないのに煩雑な事務仕事に時間を取られてしまうようでは話にならない。 奥さんに任せればいいとかそういうことをしてしまうと自分でお金の流れがどう動いていてどういうふうに利益が生まれていくのか意識ができない。 極力自分でやるのがベスト。
続きは次回
疲れていて眠くて頭が回らないので次回。