Unfortunately, that day has come.(残念ながら、その日が来た。)
56歳の若さでITの世界を駆け抜けた天才はこの世を去りました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
十数年前にPowerMacG4を買ってからずーっとMacを使い続けてきたわけですが、Macは良くも悪くもJobsの作ったコンピュータって感じだったね。
それが良かったんだけど。
あん時はチタンのPowerBookG4買えばよかったと死ぬほど後悔したけど。
■Jobsは切り捨てがうまい。
OS9からOSXへ移行し、OS9のソフトは切り捨て。
PowerPCからIntelに移ってPowerPCのソフトは切り捨て。
OSXもどんどんバージョンアップしてズンドコソフトが切り捨てられていった。
前にもフロッピーディスクドライブを廃止し、そして今度はCD-ROMドライブをも廃止しようとしていた。
そうやって機能を最低限に抑え、故障を減らし、デザインを洗練し、売りだした。
日本の筐体はゴテゴテいろんなデバイスをくっつけて、あれも出来ますよ!これも出来ますよ!
ってやる。
彼のコンピュータの正反対をし、消えて行ってしまう。
やはり切り捨てるっていうのは勇気がいる。
だけど彼のその独創性と独断的な考えでずんずん進んでいくカリスマ性があった。
そうやって彼は自分の会社を追い出され、それでも成功していく。
■革新的な使いやすさとデザイン
Macはデザインだけと思われがちだが、本来の凄さはやはりその使いやすさ。
MagicTrackpadの性能。OSの検索のしやすさ。情報の引き出しやすさ。
カスタマイズなしでも使いやすい。
Appleは指は究極のデバイスと考えており、Trackpadの極限まで使いやすさを追求した結果、タッチパッドのiPhoneが生まれたんだろう。
そうやって生まれたiPhoneの革新性。使っていてワクワクするのはやはりAppleのマシン。
その細部にまでこだわって作られた製品が、人々を魅了していった。
Windowsをインストールするときに不細工なブルースクリーンが出てくるけども、Macにはそれがない。
さすがにWin7をインストールするときにはブルースクリーンはなかったけど。
Winは仕事用のマシンだよね。やっぱり。
でも、デザインが必要な広告を作るときはMacを使う。
MacはマシンとOSを同じ会社が設計開発しているだけあって、使い勝手にちぐはぐしていない。
iPhoneのキーノートの時、彼は
「良いソフトを作りたければ、良いハードを作りなさい。」
って言っていたけれど、ほんとそんな感じ。
ハード、ソフトを一体で作っているからああいう洗練したものができる。
彼はMacOSを他社に供給しないっていきなり切り捨てたけど、彼の中にはハードとソフトは一体で考えるべし。
っていう考えがあったからなんだろうね。
その当時はひでえとは思ったけども。
■モノを売るってことは人に媚びるってことではない
って感じするよね。この人は。
でも、ユーザーに対してのサポートもAplleかなり手厚いんよ。
本体ごと丸ごと取り替えるなんて当たり前だし、メモリも読み込まないって言うことがあればすぐ送ってくれた。
尿液晶だったとしても交換してくれるし。
とはいえ、使いたくないなら買わなきゃいい。
ってのがひしひし感じるw
だけど買ってくれたからには最高のサポートを。
ってのがポリシー。
職人肌。
■病気が彼の考えを変えた。
スピーチにもあったけど、死を覚悟したからこそ、自分の考えを先鋭的にすることができた。みたいなことを言っていたね。
今日という日は自分にとって素晴らしい一日だったのか?そうじゃなければ何かが間違っている。
そして何かを変えなきゃいけない。
死はそこまで迫っている。
そして、一日一日を大切に生き、IT業界を革新し、そして
Unfortunately, that day has come.(残念ながら、その日が来た。)
謹んでご冥福をお祈りいたします。合掌。
>ジョブズ氏は偉大でしたが、特にソニーが独占していた携帯型音楽プレイヤーをipodで塗り替え、iphoneやipadを発売し、これらとの相乗効果で長い間一部のマニアしか使わなかった感のあるマックの売り上げを増大させたのは見事でしたね。
まさにジェットコースターのように魅力的な商品を世に送り出し、リングマークを世界一のブランドマークに押し上げました。
この数年間、誰よりも濃い日々を送ってこられた人だと思います。本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
誰よりも魅惑的なプレゼンを聞けなくなるのがさみしい限りです。
>彼のキーノートは本当にすごかったですよね。
こりゃ革新的なハードウェアが出たよ!って興奮しましたよ。
すい臓がんにかかってからは一日一日が死と隣り合わせだと考えながら生きてきたから、今までのようなシャープな考え方になっていったんでしょうね。
自分のすべてを燃やし尽くしながら駆け抜けていった天才がこの世を去り、ほんとうに寂しいですね。