FileMakerというAppleの子会社が発売しているデータベースアプリケーションをご存知だろうか。 割と昔からあり、Mac、Windows両方に対応している割と珍しいアプリだが、今はOffice365にAccessが取り込まれてOffice使おうと思ってOffice365を契約したら無料で使えるただのオマケと化したので、いちいちコストのかかるFileMakerよりAccessの方が伸ばしている印象。 さらに、FileMakerはサーバーもあり、サーバーを立てると複数人で同じデータベースを扱うこともできるが、接続ライセンス分開発もできるFileMaker Proを買わなければならないので非効率かつ高コストであった。 自分としては接続だけできれば良い安いライセンスがあればな、といつも思っていた。
そもそもFileMakerって何?
FileMakerとは、プログラミングの知識があまりなくても自社用にカスタマイズしたUI(画面表示など)が簡単に作成し、かつデータベースとしてデータを保管、再利用ができるアプリケーションだ。 Accessのような複雑な操作も必要ない。 開発時間に抑えつつ、割と思い通りのアプリケーションを簡単に開発できるツールでもある。 デメリットはライセンスが1ライセンスあたり1万円以上かかり、高額。 あと、スクリプトが単純な分、細かい小回りを効かせるのに工夫が必要になる。
Claris Studioって何なの?
英語力はまだイマイチなので間違ってるかもしれない。
Webアプリケーション(SaaS)化
Claris StudioはFileMakerのライセンスなしに使用することができる。 アプリケーションのインストールも必要ない。 が、新たにClaris IDを作成し、ログインなければならない。
直感的にアプリケーションを作成することができる
ノーコードで入力画面を作ることができる。 が、背景色が選べない、既存のウェブサイトにフォームを統合することができない、文書や画像をアップロードできないなど今は制約事項が多く、開発途中であることがわかる。
FileMakerからClaris Studioのデータを使用することもできる
Claris Studioのデータソースを既存の.fmp12ファイルから読み込んで使用することもできる。 FileMakerとの共存ができるってことだね。 FileMakerから置き換えるほど開発が進んでいないということでもあると思うが。
Claris Proって何なの?
クライアント版
Claris Studioで作られたデータにアクセスするには、Claris Pro(Go)が必要。 Claris Studioが認証したClaris IDであれば、ProはStudioからデータを取り込み、Proで入力したデータソースをStudioに追加することができる。 現時点でClaris StudioのデータソースにアクセスできるのはClaris Proだけ。 Proは無料で配布され、シングルユーザーで使うのなら無料で使えるらしい。 JSON使えるならシングルユーザー版でいいんだけど、その辺の仕様はまだ不明。 Goと似たようなもんなのかな。 多分デスクトップアプリケーションとしてのインストールが必要なのかな? この辺の仕様が謎だね。
ライセンスの仕様
サブスクリプション
Studioに接続するにはライセンスが必要で、それはサブスクリプション形態で提供される。 価格はまだ不明。
いつリリースなの?
今年の秋頃の予定だが、まずは英語版のみ。 他言語は来年あたりだろうか。 とはいえ、FileMakerのシェアは日本が多いから、割と早い段階でリリースしてくると思う。
FileMakerが無くなるわけではない。
FileMakerとは別種のサービスとして提供されるため、共存するらしい。 いずれは統合するのかもしれないけども。 最初はおおっ!?と思ったけど、WebDirectが独立しただけじゃないの?という気がしなくもない。