オセロ中島が霊媒師だか占い師に洗脳されてるってのを見て、なんでこんな奴に洗脳されるんだろうねぇ。
って思っている人がほとんどだと思う。
だけど、自分は引っかからないよ!って思っている人程、かかりやすくもある。
自分も洗脳されかかったことがある
恥ずかしいことに、自分も実は洗脳されかかったことがある。
占い師じゃないけどね。
何で洗脳されかかったかというと、初めて社会人として入った会社での新人研修。
これがまた信じられないくらいキツイ研修だった。
終わった後は、よく耐えたって皆で励ましあったんだけど、今考えると、あれは洗脳だったなって思うね。
300人くらい一緒にその研修を受けるんだけど、異様な雰囲気だった。
粉砕する
まず、徹底的に自尊心を粉砕するところから始まる。
その研修は300人くらい参加するので新人の中からリーダーを決めるんだけど、やりたい奴は挙手をしろ!って言われるんだよね。
だけど、そんなの誰も上げるわけ無い。
当たり前だよね。
なのに、いきなりその中の一人が吊るし上げられる。
なんでお前は手を挙げなかったッ!!!???
って。
そりゃ自信ないじゃん。
雰囲気が異常だし。
当然そう答えるんだけど、
なんでやってもいないのに出来ないってわかるんだっ!!!!
答えてみろっ!!!!
ときたもんだ。
答えられるわけ無いよね。
その研修に出るのが初めてなんだから。
学校出たばかりの小僧ごときがその研修のリーダーが出来るかどうかなど、わかるわけがない。
それなのにいきなり罵倒。
その後、もう一度挙手させるわけよ。
そうすると漏れ無く全員手を揚げるわけ。
そうなるようにできてる。
で、否応なく指名された人間はリーダーをやらされるわけ。
その後、数班に分け、規定時間内に決められた作業をさせる。
その作業量は絶対にその時間内には出来ないほど膨大。
元々そういうふうに設計されてる。
当然、全班がその作業を終了できないまま、制限時間は無情にも訪れる。
そうすると、待っていたかのように罵倒の嵐が自分たちに降ってくる。
役立たず、失望した、お前らはここ数年で最低だ!
等等、徹底して自尊心を粉砕される。
ああ、社会ってのは厳しいんだ、自分は無能なのかもしれないっていう心の隙間が出来てくる。
それだけじゃ終わらない。
その後、5段階評価がひとりひとりに下される。
が、言い渡される点数は最高で1。
最低で0.1。
5段階評価の意味がないっていまだと笑い話なんだけど、その当時は真剣。
ゴミ以下の点数を言い渡されて顔面蒼白。
評価に値しないっていう烙印を押されたわけだからね。
で、どうしてそうなったのか、お前らで話しあえと放置される。
まぁまぁ喧々諤々の大論争。
1が0.1を罵倒するというカオスな場面や、涙ながらの話し合いが朝4時くらいまで続く。
そこでもうヘトヘト。
で、やっと眠れるわけだが、朝6時にたたき起こされて外を走らされる。
喉が枯れるまで社歌を歌わされ、出来ない作業に心を粉砕される日が2日ほど続く。
出てくる飯もクソまずく、更に精神を萎えさせる。
研修を受けるすべての人間の自尊心を粉砕するのが第一ステージ。
依存させる
罵倒されまくっても一向に出来るようにならない作業に絶望感が漂うのだが、人事部の連中が班に一人付き、作業を手伝うことになる。
そうするとだんだんと作業がこなせるようになり、いかに社会人が高い能力を持っているか叩き込まれる。
自分の無力さを感じ、先輩(会社)がいかに凄いのかというのを刷り込まれる。
実は実際の作業量は減らされていて、当初の自分たちでも十分こなせるようになっているのだが、もう精神もボロボロで肉体も疲れているので誰もそんなことは気づかない。
少しずつ出来るように仕事量を調整し、自信をコントロールしながら与えていき、研修そのものに精神を依存させる。
今まで散々罵倒していた人間が僅かな優しさを見せることにより、安楽をちょっとずつに与えながらそれにすがるようにしていく。
そして歯車へ
そんな研修が終わる頃には北朝鮮の軍隊のような気持ち悪い組織化された人間が出来上がる。
挨拶の声もでかく、社歌も恥ずかしがらず歌い、ためらいもなく、肥溜めに手を突っ込むような嫌な任務も何もためらいもなく行うようになる歯車になっている。
あたかもイスラム教徒が自爆テロも厭わないような洗脳兵士が出来上がるってわけ。
新入社員にはその研修を乗り越えたことが自信になったと思わせておいて、実は会社は都合のよい歯車を作っている。
実際は誰でもこなせる研修なわけで、その洗脳作戦にまんまと引っかかっただけなんだけどね。
組織化された会社にとって個性なんか全く必要ない。
勝手な行動されたら困るし。
全く良くできているよ。大会社ってものは。
実際、社会で個性的な行動を許されるのは優秀な人間だけだから。
無能が個性なんて発揮されたら会社をぶっ壊しかねない。
だから、あの洗脳研修も見事なものだと思っている。
誰でも洗脳される
誰でも洗脳される素地はあるよ。
大きく揺さぶられ、その隙間をつかれれば中島が出来上がる。
自尊心の破壊ではなく、寂しさ等の様々なネガティブな感情の隙間を付けば洗脳するのはたやすい。
洗脳プロセスは完成されてるからね。
落ち込んでいる時、家族が絡む時、紅葉している時、動揺している時、様々な要素が自分の心を揺さぶらせる。
その時を突かれれば洗脳される可能性があるってわけ。
もれなく精神は破壊されるから、洗脳教育を受けた時間が長ければ長いほど、それから脱却するにはかなりの時間は必要だけどね。
ま、気をつけてねってところでござる。
>初めまして。
imotenの設定でお世話になり、それからRomらせていただいております。
今回の記事、自分にも心当たりがあります。
と言っても、自分ではなく当時付き合っていた女性なんですが(笑)
新卒で入社した彼女、それはそれはラブラブだったんですが、会社の研修・ノルマなどなど毎日忙しくしていました。朝は早く夜は遅く。
そして、いつの頃からか自分といても表情は曇りはじめ、挙句にオマエにはわかんねーんだよと言われました…
そりゃ人様の会社ですもの分かりません(笑)
ですが、端から見ても完全にグロッキーになっており、ケンカしつつも話を聞くと葛葉さんのおっしゃる通りの展開でした。
こっちはそれはオカシイと、今思い出しても正論を言ったつもりなんですが聞く耳は持ってくれませんでした。
結局その彼女とは別れたんですが、風の噂だとその会社の上司だか先輩だかと結婚したそうです。
それが洗脳ではなく、100%自分の意思であって欲しいと当時も今も思います。
洗脳ってホントに怖いですし、嫌悪しちゃいます…
>あららら、それはそれはお気の毒に(;´Д`)
記事のような洗脳を受け続けると、同僚や先輩たちと強固な信頼関係が生まれ、
その組織以外の繋がりを拒否するようになりますからね。
あと、その組織自体が他の繋がりを拒否するように洗脳するとか。
お前たちが正しい!我々以外の言うことは悪!
聞く耳を持ってはいけない!
という風に刷り込めば、洗脳戦士は更にその洗脳度がさらに強化されます。
洗脳される素地をしっかり作っておけば、強化は簡単ですし。
強く組織に依存させる事によって、
どんなに辛くてもこの会社(組織)こそ私のすべて!
と思わせるのが最終段階ですから。
会社にとって都合のよい歯車の完成です。
自分の場合は期間が数日だったし、
会社に戻ったら先輩社員の人たちは社歌(笑)みたいな感じで、
あまりのギャップにすぐ洗脳は解けましたけどw
(´・ω・`)→(`・ω・´)→(´・ω・`)
みたいなw
その先輩か上司と結婚したのも、
その組織自体が自分のアイデンティティになってしまったからなんでしょうね。
入社前の思考だとそんな超絶ブラックな会社の人と結婚しようなんて思わないでしょうし(;´Д`)
自分の辛さをわかってくれるのはこの会社の人だけ!
なんていう本末転倒な考え方になってしまったのではないでしょうか。
今はただ、その女性が幸せに暮らしているのを祈るのみですね。