ネットゲームの恐ろしさ3

>リネージュはたぶん2年くらいやったと思う。
平成16年から18年までくらい。
完全に無駄だったとは言わないが、経験値を貯めている時間は無駄だったと思う。

やめたきっかけは、リネージュの中での人間関係の揉め事と、嫁さんにやめろと言われたこと。
今思えば、経験値を貯めている時間を仏像彫りにでも使っていたほうがなんぼかマシだったと思う。
仏像を彫ってたほうが、彫り物のスキルが残る分なんぼかマシだったという点で。

いやぁ、人間の集中力は半端ないね。
国や企業はもっとネトゲを研究したほうが良い。
あの中に人間の意欲を引き出すノウハウが詰まってるよ。

アスペルガー症候群のようにおんなじ行動を延々と続けるんだからね。何百時間も。
しかも、もっと効率が良くなるようにユーザーが最適化していく所がアスペと違うところ。
生かさず殺さず、ユーザーに快楽を与えて絞り上げていく技は本当にすごいと思う。
徳川家康ばりの農民の絞り方を研究しているのかっていう。
あれだけやれば上手くなるわ。

俺は狂ったようにLV上げに励み、人が注目しなかった場所を見つけ出し、装備を整え、その当時0.3/hしか稼げなかった経験値を倍の0.6/hを稼ぎ出し、Lv上げに励んでいた。
で、念願のLv52になったとき、すべてを失った。
デスナイトに変身できるようになり、これからって時に揉め、止めた。

その時には20人くらいいるクランの幹部になっていて、狩りでの人材配置、場所、物資の分配、全部俺が行っていた。
それもあって、俺が居なきゃこのクランは運営していけない、って考えていた。

だけど、色々と人間関係で揉め、嫁にもいいかげんにしてくれと泣かれ、しぶしぶやめた。
その時は何のために今まで頑張ってきたのかを嘆いたが、やめたら意外にすっきりして、なんであんなことに延々と自分の人生を注いできたのか逆に虚しくなった。

今は嫁とその揉め事のコアになった人には感謝している。
ちょうど仕事も軌道に乗り、ゲームどころじゃなくなったんだけども。
あのままMMOをプレイしていたらどうなっていたことか。

まぁ、いい人生経験だったと思う。
しっかり時間を決めて生活バランスを崩さないようにプレイ出来る人は尊敬する。
だけど、俺のように漬物のようにどっぷり漬かって人は止めたほうが良い。
なんだかんだいって、またプレイしたいなぁ。って思うけど、もうやらない。
廃プレイをする可能性が高いし、失うものも多いから。
コンシューマゲームでいいわ。

ひとつのことをやり始めると集中する人はやめたほうがいい。
オフラインのゲームと違って、MMOには終わりがない。
Lvの制限はどんどんなくなり、レアアイテムの数は増え、狩場は拡大し続ける。
やることは同じなのに、運営は姿形を変えてユーザーを繋ぎとめようとする。
無駄に責任感が強かったりするとまたやめられない。

しかも、時間をかければ結果が出る。現実のように非常ではない。
時間をかければ書けるほど結果が出るので、プレイする意欲がわきやすい。
ありゃ俺にとって麻薬だった。
現実逃避には最適の場所。
MMOをプレイしていれば、辛い現実を忘れることができた。

だけど、逃げてても結局は向き合わなきゃならないんだよね。
しかも、逃避していた分、問題が溜まって降り注いでくる。

今はアイテム課金で更に廃人率がアップしていて更におすすめできない。
ホントやめれてよかった。

ネットゲームの恐ろしさ3」への2件のフィードバック

  1. エンジニアK

    >逆に時間をかければ誰でも強くなれるんですよね。
    そこには才能の差などない。
    今思えば、ゲーム内でトップレベルにいた有名キャラ達は、現実社会では完全に逆で弱者だったんだと思います。
    何故なら、ボーナス期間とか多少の誤差はあるにしろ、ゲーム内の強さはゲームに投資した時間量で決まるのですから。逆に言えば、現実社会の成長するための時間をどれだけ捨てているかをあらわすバロメータと思ってもよいかと思います。
    現実世界から逃避しているのですから、逃避していない人にどんどん抜かれていく。

    あの頃、ゲーム内で手に入れたレア装備も魔法も、ゲーム世界で積み上げた物は今はなにもない。
    当たり前ですが。
    MMO経験から得たものと言えば、もう二度とやらないであろうという後悔からくる決意と、時間の大切さを改めて思い知ったことぐらいでしょうか。
    今はパソコンだけでなくプレステ等でもネットゲームが当たり前になってきている。
    これって一昔前よりも廃人生産率がはるかに増していることと同等ですよね。
    大人でもこれだけはまるのだから、今後の子供達の将来は危険が一杯ですね・・。

    返信
  2. 葛葉キョウジ

    >プレイしているときは、時給何%っていう言葉があったようにいかに効率良く経験値を稼ぎ、LvUPしていくか?というのが考えの大半でしたね。
    ステータスシミュレータを使ってLvUPしたらどれにステータスを割り振って、この装備を手にいれれば魔法半減率100%になるなとか四六時中考えてました。
    そのこと自体はすごく楽しかったんですけど、自分の場合は比重がおかしかった。
    現実のことをまともに考えないで、常にネトゲのことを考えていました。

    自分もゲームは大好きで今でもよくプレイするんですけど、あれほどハマったことはなかったですね。
    麻薬的にやめられない。
    子供には絶対プレイさせたくないですね。
    絶対に成績落ちると思います。下手すりゃ留年、退学です。

    運営会社もいかに飽きさせないかに心血を注いでゲームを作っていくので、そりゃ楽しいですよね。お金払ってゲームするんだから楽しくないわけがない。

    現実でお金稼ぐほうがはるかに難しいし辛いしバカにされたりなんなりすることもあるけど、ネトゲの世界では時間さえかければ強くなりますからね。
    まさに夢の世界です。どっぷりハマるのもわかります。

    いまだと携帯ですらゲームが出来る時代なので、末恐ろしいです。

    返信

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