リモートデスクトップ用のサーバーをWindowsServer2008からWindowsServer2012r2にリプレースしたら、様々な不具合が。
これもその一つ。
日本語での解決方法が書いてあるサイトが無かったので、自分で書いてみた。
多分、r2ではないWindowsServer2012でも起こるバグ。
相手に着信するけどデータ受信できない
FAXモデムのドライバはWindows8のものをインストール。
FAX送信テストをしてみると、相手に着信音は鳴るが、データが受信出来ない(印刷されない)。
ログを見てみると、エラーコード:0xC0000005というエラーが出て、FAXサーバーが再起動されていた。
使っているモデムはPLANEXのPS-US56Kだが、どのメーカーのものを問わず発生するらしい。
解決方法
解決法は、System32のFXST30.dllをWindows7のものに入れ替えるという力業で解決する。
なので、これからの作業は自己責任で。
まず、ここからWindows7用のFXST30.dllをダウンロードしよう。
それをWindows→System32フォルダ内のFXST30.dllと入れ替えるのだが・・・
所有権の変更
Windows→System32のプロパティを開き、セキュリティタブの詳細設定ボタンをクリック。
所有権を見てみると、TrustedInstallerになっている。
これはAdministratorでも読み取り専用になってしまうシステム専用アカウントで、このままではFXST30.dllを入れ替えることが出来ない。
そこで、所有権をAdministratorまたは管理者に変更してしまう。
TrustedInstallerの隣の変更をクリック。
『選択するオブジェクト名を入力してください』という欄に管理者アカウント名(今回はadministrator)を入力し、名前の確認をクリック。
所有者がシステム管理者、サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換えるにチェックをつけ、変更ボタンをクリックする。
するとSystem32フォルダの所有権は管理者に移るので、System32の権限をフルコントロールにすれば書き換えることが出来るようになる。
なのでSystem32フォルダに先ほどダウンロードしたFXST30.dllを入れるとファックスのデータ通信が可能になる。
所有権をTrustedInstallerに戻す
System32フォルダの所有権が管理者にあるとセキュリティ的によろしくないそうなので、TrustedInstallerにもどす。
先ほどのように、Windows→System32のプロパティを開き、セキュリティタブの詳細設定ボタンをクリックし、変更をクリックして所有権を変更するのだが、『選択するオブジェクト名を入力してください』という欄に、
NT SERVICE\TrustedInstaller
と入力する事で所有権をTrustedInstallerに戻すことが出来る。
ただTrustedInstallerと入力しても出てこない。
サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換えるにチェックをつけて変更すれば終了。
これで送受信が可能に
送信テストをしてみよう。
手順が正しければ問題なくFAXを送受信できるようになっているはず。
どこに需要があるか全くわからないけれど、とりあえず自分メモとして書いてみました。
ありがとうございました。Win 8.1 64bitで、Access VBA の FAXルーチンが上手く作動してくれず、途方に暮れていたところこの記事を見て、上手く動作するようになりました。
OCXを持つ まいとーく、 STARFAXは3万円以上もして、とても購入できず、困ってました。
格安のUSBモデムで構築終了。それにしても、部外者がここまでわかっているのに、MSが改良しようとしないのには呆れますね。
おお、この記事が日の目を見るときがくるとは思いませんでしたw
お役に立てて幸いです。
Win8の不遇ぶりはなんなんでしょうね。
PCFAXの需要は少ないとはいえ、わかってるバグを放置するとか大企業のやることとは思えないです。
何か、MSからFixのパッチが出ているみたいですよ。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/3000850/november-2014-update-rollup-for-windows-rt-8-1-windows-8-1-and-windows